【北欧名作チェアのお話】デンマークで「みんなの椅子」と親しまれる「J 39」
2021.01.06
皆さんこんにちは!ドロフィーズカフェの小林です。
今回はデンマークでは知らない人がいないと
言われるほどの椅子「J39」についてお話ししようと思います。
この椅子は「The People's Chair(みんなの椅子)」という愛称で
長年親しまれてきたベストセラーチェアです。
1947年にデザインされてから
一度も生産を止める事無く作り続けられています。
シンプルでどんな空間にもすっと馴染む「J39」。
その魅力についてお伝えしていきます。
まず、この椅子の魅力を語る上で欠かせないのがデザイナーのことです。
「J39」はデンマークの近代家具デザインにおける代表的なデザイナーの
「ボーエ・モーエンセン」によってデザインされました。
日本では北欧家具のデザイナーというと
Yチェアをデザインしたハンス・J・ウェグナーなどがよく知られていますが、
デンマークではモーエセンも同じくらいの知名度があるそうです。
また、モーエセンのデザインは質実剛健と言われることも多く、
流行に左右されない
「より美しい、より手の届きやすい、より丈夫な」家具作りを目指していました。
そんなモーエセンはFDBモブラーという
デンマークの人々の生活の質の向上を目指して設立された家具ブランドの
初代プロダクトデザインマネージャーに任命されました。
その時「庶民の為に、末永く愛される安価で高品質な椅子を」という課題をもらい
5年の歳月をかけて作り上げたのが「J39」でした。
デザインされた時代に焦点を当てると、1947年は戦後直後。
人が地方から街中へ移住することで、次第に土地がなくなり、
集合住宅が増えていきました。
そんな中で求められたのが、
狭い部屋にも使えるコンパクトなことに加え、
安価で丈夫な家具でした。
そして戦後間もない時期だったからこそ、
都市には仕事を求める労働者があふれましたが
仕事に困る人も多かったそうです。
そんな中、「J39」は座面を手編みが必要なペーパーコードを使用したことや、
必要最低限のパーツを用い簡易的に組み立てられるようにしたことで、
市民の仕事も生み出したと言われています。
座る人々のことを徹底的に考えるだけではなく、
その家具作りを通して人々を幸せにする。
「J39」はそんな風にすべての人々のためにデザインされた椅子だからこそ
多くの市民に支持され、今なお名作といわれるのかもしれませんね。
デザインにおいての「J39」の魅力はなんと言ってもシンプルさ。
一切の無駄を削ぎ落としたパーツの構成と
真っ直ぐにのびた直線的なデザインに
背もたれのの大きな曲線と丸脚が優しさや温かみを加えています。
お客様でも
シンプルな暮らしをしたいから「J39」を選びたい
と言われる方もいらっしゃり
素敵な選び方だなと感嘆したことがありました。
そして後ろ姿の無駄のないシンプルさはより一層素敵です。
実は私も最初「J39」にはあまり惹かれていなかったのですが、
ある時、ビンテージの「J39」の後ろ姿に一目惚れしてしまって以来
「J39」の姿を見かけると思わず立ち止まってしまうようになりました。
またコンパクトだからこそ、小さなテーブルにも収まりやすく
狭い空間でも取り入れやすい1脚です。
まだまだ魅力のある「J39」ですが、
長くなってしまいましたので、ご紹介はここまでと致します!
座り心地やデザインはもちろん、
「J39」のように素敵なストーリーのある椅子選びも
おすすめかもしれませんね。
こちらのJ39はドロフィーズカフェ2階の「チェアセレクトルーム」で
実際に座り心地を体感していただくことができます。
ぜひドロフィーズカフェにお越しの際はお試しくださいね!
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