
フィンランドの11月は、一年で最も静かな季節。
太陽が低く、日中でもやわらかな薄明かりに包まれます。
そんな中でフィンランドの人々が大切にしているのが「光」。キャンドルやランタンの灯りが、暮らしの中に小さなぬくもりを添えてくれます。
窓辺やダイニングテーブル、バスルームにもキャンドルを灯し、暗い季節を「照らす時間」として楽しむのが北欧のスタイル。外の世界が凍てつくほど、室内の光がいっそう優しく感じられます。
お気に入りのマグにコーヒーを注ぎ、ゆっくりと炎を見つめるひととき。そこには“忙しさを手放す勇気”のような静けさがあります。暗闇の季節を恐れず、光とともに過ごす時間。それがフィンランドの冬の始まりです。
