フィンランド北部ラップランドでは、早くも9月半ばから特別な季節が訪れます。
「ルスカ」と呼ばれる紅葉の時期です。
日本の紅葉が山々を彩るのに対し、ラップランドでは低木や苔、ベリーの葉までもが赤や黄金に染まり、大地全体が鮮やかな色に包まれます。
森を歩けば、足元から horizon まで続く色の絨毯に、思わず息をのむほど。
短い秋を惜しむように、人々はベリー摘みやきのこ狩りを楽しみ、静かなサウナ時間に身をゆだねます。
日常のあわただしさから離れ、ただ自然の移ろいを感じるひとときは、まさにスローライフそのもの。
ルスカの景色は、観光名所でなくても日々の暮らしのすぐそばにあります。
大切なのは、立ち止まり、自然のリズムを感じる心の余裕。
北欧ライフが教えてくれるのは、そんな小さな贅沢なのかもしれません。