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スローライフと幸福度世界一な国というイメージが先行するフィンランド
ですが、そのイメージにそぐわぬ奇妙な発想をする国民性という一面も
あるようです。というのは風変わりな珍競技の世界大会はフィンランド
発信ということが多いから。
「携帯電話投げ大会」や「サウナ我慢大会」(焼死者が出て中止になったとか)、
今回ご紹介する「奥様運び世界選手権」、スポーツではありませんが一時期
日本でも有名になった「エアギター世界選手権」もフィンランドが発祥です。
この「奥様運び世界選手権」は、夫が奥さんを持ち上げて池などの障害物が
設置された250mのコースを運びタイムを競う競技で、奥さんは17歳以上で
体重49kgが以上と定められています。と言いながら自分の奥さんだけでなく
隣の奥さんでも未来の奥さんでも可というユルい競技です。このヘンな競技は、
その昔、開催地ソンカヤルヴィの悪党が女性を肩に乗せて連れ去ったという
言い伝えをユーモアとして競技化したのが始まりとされています。
その名前からロマンチックなイメージもありますが、写真のように男性が
逆さまになった女性をリュックのように背負って爆走するというインパクト
絶大なビジュアル。エストニア人の参加者がこの方式で連覇を重ねたことから
「エストニア・スタイル」と呼ばれているとか。くだらなさ満載の「奥様運び
世界選手権」ですが、「すべての参加者はとにかく楽しまなければならない」
というルールがあります。実は哲学的で深いイベントなのかもしれません。
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