昨日6月16日、ドロフィーズキャンパスのノルディック・デリで開催されたのは
フィンランドの伝統楽器「カンテレ」のコンサート。
「カンテレ」は、フィンランドの国民的叙事詩である「カレワラ」の中で、
老賢者ワイナミョイネンがカンテレを作ったとして、フィンランドでは
民族意識の象徴として扱われることも多い楽器です。もともとは木をくり
抜き5本の弦を張った簡単な楽器でしたが、次第に弦の数が多くなり、
最大だと40弦にもなります。
演奏するのは、フィンランドのカンテレ・コンクールで優勝したカンテレの
第一人者でシベリウス音楽院出身のエヴァ・アルクラさん。クラシック専攻
だったエヴァさんですが、演奏するのは古典からフォーク、現代音楽まで
幅広く、エレクトリックカンテレで演奏領域を広げている、現代のカンテレ
界では最も注目されている演奏家の一人です。
満員のお客様の中で始まったコンサートは、ノルディックデリにカンテレの
美しくきらびやかな音色を響かせました。シベリウス音楽院の交換留学生
として日本に滞在した経歴のエヴァさんは、日本文化にも造詣が深く、日本語
も堪能です。曲の合間には流暢な日本語でカンテレの仕組みや音色を紹介。
その魅力は聴衆の皆さんにしっかりと響いたことでしょう。
ノルディック・デリでは定期的にジャズライブも開催しています。
ドロフィーズキャンパスで北欧の香りを感じながら美味しいコーヒーと
ともに素敵な音楽を楽しんでくださいね!