アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto 1898-1976)はフィンランドを代表する世界的に
著名なデザイナーで、大学で建築を学んだ後に独立し、パリ国際博覧会やニューヨーク
国際博覧会のフィンランド館の設計を手がけるなど、国際的な建築家として知られる
ようになりました。曲線と木材を使用した独自のデザインを取り入れたアアルトの
活動は建築だけにとどまらず、都市計画から家具や食器などの日用品、絵画まで
幅広い分野に渡りました。
photo by Petri Artturi Asikainen
今年はアルヴァ・アアルトの生誕120周年にあたり、日本では約20年ぶりの本格的な
回顧展「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」が、2018年9月15日(土)から
神奈川県立美術館 葉山で開催中です。この回顧展は2014年にドイツではじまり、
スペイン、デンマーク、フランスなどを巡回して日本にやってきました。
会場では、オリジナル図面や家具、照明器具、ガラス器、建築模型などを展示すると
ともに、アアルトのデザインを体験できる「アアルトルーム」も開設され、スツールや
テーブル、チェアなどの実際の使い心地を体験することもできます。
※詳細な情報は公式WEBサイト まで。
photo by Petri Artturi Asikainen
photo by Petri Artturi Asikainen
没後40年以上が経ちますがアアルトの名は「アアルト大学」として残っています。
この大学はアアルトが在籍したヘルシンキ工科大学とヘルシンキ経済大学と
ヘルシンキ美術大学が合併して発足した大学で、今年2018年には宮大工にして
都田建設・棟梁育成学校の小林正男 塾長が、日本建築の伝統と文化について講演と
デモンストレーションを行い、日本の伝統文化、大工の職人技と智慧、高い技術、
美しいデザイン、物づくりへの想いを発信しました。
小林塾長の匠の技はドロフィーズキャンパスの棟梁育成学校で見ることができます。