この樹ななぁ~んだ??
この樹はヒメユズリハと言います。
ユズリハ(譲葉)は今ではあまり見る機会がなくなったように思いますが
お正月のお飾りなどにもその葉が使われる、縁起物の木です。
鏡餅のウラジロ(葉の裏が白いシダ)の上にくるくると巻かれた葉がありますよね、
あれです。〆飾りのダイダイの上なんかにも付いてます。
ユズリハの場合は、その名の通り「譲る葉」で、
春になって新しい葉が出揃った後に、古い葉をいっせいに落とすことから、
「我が子が立派に成長したのを見届けて家督を譲り、家系が途切れることなく続いていく」
という意味が込められています。
落葉樹は寒くなると葉を落として春に新しい葉を展開しますが、常緑樹も同じように
春に新芽を吹いて、古い葉はその頃に落とします。木々は皆、時期は違えど落葉するわけです。
ユズリハが特にそれを象徴するのは、葉が大きくて良く目立つ上に、
古い葉が下向きに垂れ下がり、春にはその枝先に新芽が勢い良く上向きに展開しますから、
上下の葉の状態が際立つからでしょう。
ヒメユズリハは、ユズリハと同じ仲間です。
古くから庭園樹として和庭などでも植えられてきた「ユズリハ」ですが、葉が大きく背も高くなるので
今ではあまり植えられなくなったように思います。
そんなユズリハを少しコンパクトにしたような雰囲気なので「ヒメユズリハ」の名がついています。
葉はユズリハの3分の2くらいと小さくスリムで、ユズリハほど古葉が垂れ下がることもありません。
こんな縁起物の樹をお庭に植えるとなんか運気が上がるような気がしませんか??
ガーデンプランナーのK-kunでした。