
フィンランドの冬を語るうえで欠かせない存在が、トナカイです。
北部ラップランドでは今も放牧が行われ、雪原をゆっくり歩く姿はこの土地の風景の一部となっています。
道路脇や森の中でふと出会うこともあります。
人々は驚くことなく静かに距離を保ちながら見守ります。
トナカイは、サンタクロースのそりを引く存在として知られていますが、フィンランドではもっと日常的な動物。
古くから移動や食文化、衣類づくりなど、暮らしを支えてきました。肉や皮、角まで余すことなく活用する知恵は、自然と共に生きる姿勢そのものです。
厳しい寒さの中でも、トナカイはゆっくりと季節を受け入れながら生きています。その穏やかな歩みは、急がず、無理をしないフィンランドの暮らし方を象徴しているよう。
雪景色の中に佇むトナカイの姿は、冬の静けさとともに、心に深い安らぎを届けてくれます。
