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シンボルツリー・生垣・草花などをエクステリアのデザインに取り込むことは、視覚的な効果をもたらすとともに、機能的にも、精神的にも大きな意味を持つものです。

植栽が活き活きと育つように管理して頂くため、基本的なメンテナンスの方法をご案内いたします。
なお、樹種によって扱い方が異なる場合もありますので、ご注意ください。

 

樹木管理-剪定

剪定の目的

観賞と美観を目的とする剪定、整姿

観賞と美観を目的とする剪定とは、樹体のある部分を適切に剪定することによって、その樹種固有の美しい樹形を現すことです。

生育を目的とする剪定

植栽された樹木を自然のままに放置しておくと、枝葉が密生して樹形の乱れを生じ、生育が阻害されます。

適切な剪定は、発芽、発根を促したり、樹冠を構成する各枝梢のバランスをよくし均整のとれた生育をさせ、樹体は強固となります。

実用を目的とする剪定、整姿

緑陰、遮蔽、防風、防塵、放火といった実用的な機能を、剪定によってより効果的に発揮することができます。

 

剪定の種類

軽剪定(夏期剪定、整姿剪定)

軽剪定とは、生長期に自然のまま雑然と繁茂した樹木を、主として美観上の要求から容姿を整えるために枝葉を対象として行なう剪定をいい、これには落葉高木の夏期剪定、中・低木の剪定などがあります。

切りすぎると再生長のために養分が消費され、生理的な充実を図ることができなくなるので、樹冠の乱れや大きくなりすぎるのを防ぐ程度の軽い剪定を行なうようにし、新生枝の生長があまり旺盛でないものには行なわない方がよいです。

刈込み

刈込みとは、樹木の樹冠を刈り縮小させる作業で、整形された樹木の表面の枝葉を密にし、より美しさを強調したり、風通・採光をよくし、病虫害などに対する抵抗力を強める為に行ないます。

 

剪定の時期

樹木は、適期以外に剪定を行うと負担が大きいために樹勢が弱まり、時には枯死することもありうるので、時期を選ぶことが大切です。

剪定の時期は樹種によっても異なりますが、東京(以下、時期については東京を標準とする)では一般的に針葉樹は真冬を避けた10〜11月頃と春先がよく、常緑樹は春の新芽が伸び、生長が休止する5〜6月頃と、土用芽や徒長枝が伸びて再び生育が休止する9〜10月頃がよく、落葉樹は新緑がで揃って葉が固まった7〜8月頃と落葉した11〜3月頃が適します。

 

剪定の方法

樹木、樹形の如何にかかわらずまず除去すべき枝(忌み枝)には、図に示すようにひこばえ(やご)、幹ぶき(胴ぶき)、からみ枝、徒長枝(とび枝)、さかさ枝、ふところ枝などがあります。

  • ひこばえは、根本または地中にある根元に近い根から発生する小枝で、これを放置すると養分がとられ樹勢が衰弱するため、早く剪定をしたほうがよいです。また、衰弱した樹木からは無数の小枝がでる場合もあります。
  • 幹ぶき(胴ぶき)は、樹木の衰弱が原因で幹から小枝が発生するもので、放置すると体裁が悪いばかりでなく、ますます樹勢を衰えさせるもので見つけしだい剪定をします。
  • からみ枝は、1本の枝が他の主枝にからみついたような形になるので、樹形を乱し、美観を損ねるため剪定をします。
  • 徒長枝(とび枝)は、一直線に急伸するのが普通で、長大ではあるが組織的に軟弱であり、樹形を乱したり養分をとりすぎるため、全部または一部を剪定します。
  • さかさ枝は、樹種固有の性質に逆らって逆の方向に伸びる枝で、樹形を乱すため剪定をします。
  • ふところ枝は、樹枝の内部にある弱小枝のことで、日当たりや風通しを悪くするほか多くは生長する見込みがないので剪定をします。

 

樹木管理-除草

植栽樹木の密度が高く、草苅が不適当な場所や、低木類を寄植えしてある場所等で雑草を根より取り除く作業です。

雑草により養分や水分の吸収を防止したり、丈の高い雑草やつる性雑草による日照の阻害を防止する意味もあります。

 

樹木管理-潅水

樹木の潅水時期は、一般に樹木の生長期でもある3〜10月までとされています。

特に、乾燥の続く夏季の干ばつ期、降雨があってもすぐ流れてしまう人工地盤、容水量の少ない砂質土壌、根の活着が不十分な移植直後などには水分不足による枯損木が発生しやすいため適宜潅木を実施します。

 

樹木管理-病害

病害を引き起こす原因にはカビ、バクテリア、ウィルス、線虫があります。

カビは適度の温度と湿度で発芽して、気孔などから、また表皮を分解して樹木の体内に入り、菌糸を繁殖させて個体を増殖させていきます。病原菌が寄生体(樹木)に蔓延し、宿主細胞を死滅させると病徴となってあらわれます。また養分を吸収された樹木は枯れることもあります。

カビが原因で起こる病気には、さび病、うどんこ病、べと病、すす病、枝枯病、もち病などがあります。

バクテリアは、細胞分裂を起こして繁殖しますが、自身では樹木の体内に入ることができず、損傷口から進入して病巣を広める細菌です。バクテリアが原因となる病気には斑点病、軟腐病、根頭がんしゅ病があります。

ウィルスはアブラムシなどの昆虫の媒体で樹木の体内に侵入して繁殖します。ウィルスが原因となる病気にはモザイク病などがあります。線虫は数ミリの大きさの小動物で、気孔や表皮等から植物の体内に侵入して被害を起こすもので葉枯線虫、根こぶ線虫等があります。

 

草花管理

草花管理は、諸種の草花を配植して、花の美しさを人々に楽しんでもらう為に行うものです。

その対象となる空間は、花壇やフラワーポットとして四季おりおりの花の変化をみせるもののほか、園路沿いや樹木の根回りなどへの草花の配植、樹木地内への野草類の導入、池、流れなどへの水生植物や湿生植物の導入など、さまざまな場面が考えられます。

草花管理の内容は、草花材料の入手、地揃え、施肥(元肥)、植付け、播種を含み、管理は灌水、施肥(追肥)、除草、病害虫駆除、花殻摘みなどであります。

 

 

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